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EMCパートナーの
EMC試験機

コンテナーの画像

01 EMC試験とは

POINT 1

EMC(Elector Magnetic Compatibility)の略で、日本語では電磁両立性と言います。

POINT 2

電磁両立性(EMC)はイミュニティ(EMS)とエミッション(EMI)に分けられます。

・電気・電子製品は、動作した際に何らかの電磁波が発生します。この電磁波により、電子機器の誤作動を引き起こしたり、逆に他の機器から発生する電磁波で機能障害や故障に繋がることがあります。 ・電磁波の発生による悪影響を与えないこと、電磁波による影響を受けない耐性をもっている事を確認するのがEMC試験です。

POINT 3

EMCには国際規格と各国が定めた国内規格があり、その国へ出荷する際には必要な規格を満たす必要があります。そのために規格に準じたEMC試験機で試験が必要になります。

規格を満たすために
EMC試験をする必要があります

EMC PARTNER コンテナー

ノイズシミュレータ
静電気試験機

02 EMC PARTNER (SWITZERLAND)
EMCパートナー社について

会社の画像

1994年創業、スイスに本部を置くメーカーです。EMCの形成期より、30年近くにわたって国際電気標準会議(IEC)、航空宇宙技術者協会(SAE)、EUROCAEに参加し、長年に渡り製品が使用されています。

静電気試験機や雷サージ・バースト・ディップなどのIEC規格の伝導イミュニティ複合試験機を始め、DO-160やMIL-STD-461用の試験機も製造しており、中でも、Airbus ABD0100-1-8やBOEING D6-16050の試験機は唯一です。他にもコンポーネントの破壊試験や、半導体EMC、安全規格試験用の試験機も取り揃えています。

数多くのアクセサリーやオプションがあることが特徴で、ユーザーカスタマイズ性が高く、ユーザーそれぞれに合わせた構成で使用していただくことが可能です。

03 EMC PARTNER社の
製品の特徴

伝導イミュニティ試験機

静電気や雷サージ・バースト・ディップなどのIEC試験 最大11種類が1台で試験可能です。

カスタマイズ性

モジュール式を採用しており、後から追加カスタマイズが可能です。

豊富なアクセサリー

数多くのアクセサリーやオプションがあるため、痒いところにも手が届きます。

規格書通りの波形

波形が綺麗で、規格書通りの波形を出力します。

Burst/EFT

イミュニティ(EMS = Electromagnetic Susceptibility)
⇒ 電磁感受性

通信のイラスト

電磁波で機器が誤動作しないか試験
⇒イミュニティ試験

エミッション(EMI = Electromagnetic Interference)
⇒ 電磁妨害

通信のイラスト

機器が発する電磁波で周りの機器が誤動作しないか
⇒エミッション試験

04 製品紹介

ノイズシュミレーターの画像

IMU-MGS/IMU-MGE
ノイズシミュレーター

IMU-MGS/IMU-MGEは電気機器や電子機器の電源ライン・信号ラインなどに発生する、伝導性のノイズを評価する試験機です。EMCのイミュニティ試験の規格IEC 61000-4-4やIEC 61000-4-5、IEC 61000-4-11などで使用することが可能です。EMCの認証に対応しており、1台で幅広いノイズ評価ができます。

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静電気試験機の画像

ESD3000
静電気試験機

ESD3000はモジュール設計になっているため、先端のモジュールを交換することで別の規格に対応ができ、試験レベルや抵抗値も簡単に変更することが可能です。本体とガンが一体型なので、大きな製品に対しては使い勝手がとても良いことが特徴です。

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05 IMU-MGS/IMU-MGE
ノイズシミュレーター
について

ノイズシミュレーターの画像

ノイズについて

望ましくない電気的な波形や信号のことをいいます。本来の信号に付加される余分な電気信号や干渉がノイズとして現れ、信号の品質を劣化させます。
IMU-MGS/ IMU-MGEは伝導性ノイズを模擬したシミュレータで、電気回路や電子機器において、電源線や信号線を通じて伝わるノイズの試験機です。主に、電源線からのノイズとして生じることが多く、比較的低い周波数で発生します。

外部からの干渉

外部の機器からのノイズが、電源線や信号線に伝わり、電気回路に影響を与えます。近くにある電源回路からのノイズや、周囲の電磁波による影響などが考えられます。

内部からの生成

電気機器内部で発生するノイズも存在します。電源回路内でのスイッチングノイズなどが例として挙げられます。

伝導性ノイズとEMC

伝導性ノイズは、電気機器の動作や信号品質に影響を与える可能性があります。特に、アナログ信号や高速デジタル信号の伝送においては、ノイズが混入してしまうと正確な信号処理が妨げられる場合があります。そのため、電子機器にとって、伝導性ノイズの対策は重要なこととされています。

そのため、EMC Partner社のIMU-MGS/IMU-MGEのようなノイズシミュレーターで意図的にノイズを混入させ、ノイズに対しての評価を行います。これをイミュニティ(EMS)といい、様々電子機器に対して要求されています。

特徴

POINT 1

1台で最大11種類の試験が可能

POINT 2

モジュール式で、後から規格対応モジュールを追加可能​

POINT 3

豊富なアクセサリーで様々な要望に応えることが可能​

POINT 4

タッチパネルで直感的に操作可能

POINT 5

専用のソフトウェア有

試験規格

試験名称

試験レベル

IEC 61000-4-4

EFT/バースト

0.2kV - 8kV/200A max.

IEC 61000-4-​5

サージ

0.2kV – 8kV/200A max.​

IEC 61000-4-5

テレコムサージ

0.2kV – 8kV

IEC 61000-4-8

磁界

1 - 160A (50/60Hz)​

IEC 61000-4-11

AC電圧ディップ

16A​

IEC 61000-4-29

DC電圧ディップ

16A​

IEC 61000-4-34

三相ディップ

75A​

IEC 61000-4-12

リングウェーブ

8kV

IEC 61000-4-16

コモンモード

35V (continuous)
350V (short duration)

IEC 61000-4-19

ディファレンシャルモード

25A/500Vac

Burst/EFT
IEC 61000-4-4​ EFT/B​ (ファストトランジェントバースト) IEC 61000-4-4​ EFT/B​ (ファストトランジェントバースト)

EFT/Bとは?

EFT/B(ファストトランジェントバースト)とは、電気的現象で短時間で急激な変化することを言います。以下のような現象によって機器に影響を与える可能性があるため、IEC 61000-4-4ではEFT/Bの試験方法が記載されています。

スイッチング動作

誘導負荷の接点と呼ばれる、モーターやリレースイッチなどを切った時、逆起電力によって高電圧が生じることがあり、とても早い機械的な振動が加わることでバーストノイズを引き起こします。

スパイク

電源ラインや信号線上に短時間で急激な変動が発生することがあります。これは、電気的なノイズや外部からの影響によって引き起こされることがあります。

Burst/EFTの仕組み
Burst/EFT Burst/EFT
IEC 61000-4-5​ Surge​​ (雷サージ) IEC 61000-4-5​ Surge​​ (雷サージ)

雷サージとは?

雷サージとは、誘導雷を模擬した現象のことです。落雷が発生することで、周囲の空間の電磁界が変化し、電磁誘導で周辺の電線に大きな電圧・電流が発生します。IEC 61000-4-5では電圧波形と電流波形が同時に規定されており、“コンビネーションウェーブ”で試験を行います。​電源ラインとI/O・高速通信線では波形の定義が異なります。

電源ライン

電圧サージ:1.2/50µs (rise time/ duration)​
電流サージ:9/20µs (rise time/ duration)​

I/O高速通信​

電圧サージ:10/700µs (rise time/ duration)​
電流サージ:5/320µs (rise time/ duration)

雷サージの仕組み
Burst/EFT Burst/EFT
IEC 61000-4-11​ AC Dips​ (AC電圧変動、瞬停) IEC 61000-4-11​ AC Dips​ (AC電圧変動、瞬停)

ディップとは?

ディップとは、商用電源(50Hz/60Hz)の電圧変動や瞬停(ごく短時間に生じる停電)のことを指します。電圧が低下すると、回路内に電流が増加するため、機器に誤動作が生じる可能性があります。IEC 61000-4-11ではこの電圧ディップついて試験方法が記載されています。

試験器の出力における負荷による電圧変動

100%出力:0~16A​
80%出力:0~20A​
70%出力:0~23A​
40%出力:0~40A

ディップとはの仕組み

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お問い合わせ・ご注文

06 ESD3000
静電気試験機について

ノイズシミュレーターの画像

本体とガンが一体型になった
静電気試験機

そもそも静電気とは何か?

静電気は「放電」によってノイズが発生します。放電とは、物質の表面で電気的な充電が蓄積された状態から、電子が移動することによって発生し、物質同士の摩擦や分離によって引き起こされます。これを「静電気放電」と呼び、光や音が発生することがあります。​ 特に集積回路や半導体デバイスなど、感受性の強い製品は、そのノイズが電子機器を誤動作や故障させる原因となります。

静電気とEMC

静電気の発生が人体と金属だった場合、この移ろうとする動きによって電気 = 電流が流れるため、放電を起こします。この放電によって、集積回路や電子機器・自動車は影響を受けます。そのため、ESD(静電気放電)対策がEMC試験として要求されています。

この不具合が起きるかどうかの確認が、EMCの規格で、IEC 61000-4-2やISO 10605といったEMC試験のイミュニティ(EMS)規格で要求されています。静電気は機器の誤作動だけでなく、機器を壊してしまうこともあるため、電子機器では深刻な問題になります。そのため、幅広く様々な規格で要求されている試験になります。

特徴

POINT 1

本体と放電ガンが一体型になっていて、利便性が良い

POINT 2

先端のモジュールを交換するだけで、他の規格の試験ができる

POINT 3

バッテリー駆動で、単三電池で使用可能(ACアダプタも有)

POINT 4

操作パネルで直感的に操作可能

モジュール

キャパシタ/抵抗

接触放電(CD)

接触放電(CD)

代表規格​

DM1

150pF/330Ω

10kV

16kV

IEC61000-4-2

DM4

100pF/1500Ω​

10kV

16kV

MIL-STD-883 

DM5

100pF/1500Ω​

8kV

IEC61000-3-1

DN1

150pF/330Ω

30kV

30kV

IEC61000-4-2,
ISO10605

DN2

330pF/2000Ω

30kV

30kV

ISO10605

DN3

150pF/2000Ω

30kV

30kV

ISO10605,GMW3097

DN4

500pF/5000Ω

30kV

STANAG4239

DN5

550pF/500Ω​

30kV

STANAG4239

DN6

330pF/330Ω

30kV

30kV

ISO10605

MIL3

500pF/0Ω

30kV

MIL-STD-1576

対応規格

IEC

IEC 61000-4-2、IEC 61000-6-1、IEC 61000-6-2、IEC 60255-26、IEC 60571、IEC 61340-3-1、IEC 61851-22、IEC 61851-21-2、IEC 60601-1-2、IEC 60945

自動車

ISO 10605、JASO D001-94、JASO D902-95、VW TL 824-66、DC 10614、CISPR 35、SAE J551-15

航空機部品

RTCA DO-160 - Section 25

防衛

MIL-STD-461 / CS118

鉄道

EN 50121-3-2、EN 50121-4

その他

STANAG 4239、JESD22-A114-A、JESD22-A114-B

ESD3000の各部名称

ESD3000の名称 ESD3000の名称 ESD3000の名称

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07 お役立ちコラム