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電流計の種類とその特性

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電流計の種類とその特性

電流計(アンペアメーター)は、電流を測定するための計測器で、さまざまな種類が存在します。

アナログ電流計:針や指針を使用して電流の値を示す計測器です。視覚的に確認できます。

デジタル電流計:数値表示を使用して電流を測定する計測器です。高い精度を持ちます。

クランプメーター:被測定導体をクランプで挟むことで測定します。大きな電流を安全に測定できますが、低い電流を正確に測定するのは難しいです。

アナログ電流計とデジタル電流計

アナログ電流計とデジタル電流計は、それぞれ異なる方式で電流を測定する計測器です。

アナログ電流計

表示方法:
アナログ電流計は、針や指針を使用して電流の値をアナログ的に示します。

運用の直感性:
直感的であり、変動が滑らかに表示されます。変化が瞬時に把握しやすく、視覚的な理解が容易です。

アナログ回路における適用:
連続的な信号の変化や波形の観察が求められるアプリケーションに適しています。また、瞬時の変動が重要な場面で有用です。

デジタル電流計

表示方法:
数値表示を使用して電流を示します。数値がデジタルで表示され、高い精度で値を提供します。

マルチメーターの活用方法

マルチメーターは、電気や電子回路において様々な測定を行うためのツールで、電圧、電流、抵抗、容量などの測定が可能です。

電圧測定:
被測定回路の両端にプローブを接続し、電源や電圧源の電圧を測定できます。

電流測定:
回路内にシリーズ接続して電流を測定できます。

抵抗測定:
抵抗を測定することができます。被測定対象の回路を開放して、プローブを回路に触れさせることで抵抗値を測定します。

プローブの使用について

プローブは、マルチメーターやオシロスコープなどの計測器で電気信号を測定するためのアクセサリーです。

プローブの使用方法:
センサや回路に優しく触れ、しっかりと接続してください。

プローブの絶縁:
プローブの絶縁が確保されているか確認し、裸線が露出していないことを確認します。露出したプローブが他の回路や部品に接触すると、短絡や損傷の原因となります。

プローブのクリップ:
一部のプローブにはクリップが取り付けられており、被測定対象をしっかりと保持できます。これにより、手を解放して正確な測定を行うことができます。

適切なプローブの選択:
測定対象によっては、特定の種類のプローブが必要です。たとえば、高周波信号を測定する場合は専用の高周波プローブが必要です。

ガードリング:
高い抵抗測定などで精度が求められる場合、ガードリングを使用してプローブの端子を短絡させ、外部の干渉を防ぐことがあります。

クランプメーターでの測定

クランプメーターは、電流を非接触で測定するための便利なツールです。クランプメーターは、配線や電流が流れる導体を切断せずに電流を測定できるため、電気工事や保守作業などで広く使用されています。

正しい設定:
クランプメーターには通常、直流(DC)および交流(AC)電流の範囲があります。被測定電流の種類に合わせて、正しいモードに設定します。

範囲の選択:
クランプメーターには異なる電流範囲があります。被測定電流に対応する範囲を選択します。範囲が広すぎると測定精度が低下し、範囲が狭すぎると測定できないことがあります。

電流の方向:
クランプメーターは通常、クランプの方向に対して特定の向きがあります。メーターが正しい方向に向いていることを確認します。これにより、正しい電流の方向が測定されます。

注意事項:
クランプメーターは非接触で測定するため、正確な結果を得るにはクランプがしっかりと導体に密着していることが重要です。また、一般的なクランプよりも敏感なため、外部の電流が影響を与えないように注意が必要です。