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電流プローブの選び方とおすすめ商品

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電流プローブの選び方とおすすめ商品

電流プローブを選ぶ際には、使用目的や要件に合わせて適切なプローブを選択することが重要です。

測定範囲:過負荷を防ぐため、電流範囲に合わせたプローブを選びます。
周波数帯域:測定対象の電流の周波数に応じて、プローブの周波数帯域を確認します。
感度:感度が高いほど微小な電流も測定できます。
絶縁性能:高電圧の環境で使用する場合は、プローブの絶縁性能が重要です。
プローブの大きさ:測定対象の狭いスペースに適したサイズのプローブを選びます。

おすすめ商品

CWT
特徴:300kAまで対応した大電流機器の用途向け

CWT LF
特徴:CWTよりもドループが優れたモデル

CWT Mini/ MiniHF
特徴:30MHzまでの高周波対応。狭いスペースの回路向け

CWT Mini50HF
特徴:50MHzまでの高周波対応

CWT Ultra-mini
特徴:コイルが極細で半導体も直接計測可能。

力率とインピーダンスを考慮した選定方法

電流プローブを選定する際に、力率やインピーダンスを考慮することは重要です。これらの要因は、電流プローブの適切な選定に影響を与える可能性があります。

力率の考慮

電流波形の形状:
力率が低い場合、電流波形が非正弦波である可能性があります。非正弦波の場合、特に高周波数領域での測定が必要です。対応する周波数帯域を持つプローブを選ぶことが重要です。

力率補正機能:
力率が低い場合でも正確な測定が可能です。高い感度と正確な力率補正機能を備えたプローブを選ぶと良いでしょう。

測定対象の種類:
三相電力や非線形負荷など、特定のアプリケーションに適したプローブを選ぶことも重要です。力率の異なる負荷に対応できる多機能なプローブが好まれます。

インピーダンスの考慮

被測定回路のインピーダンス:
被測定回路のインピーダンスが高い場合、プローブの選定に注意が必要です。高いインピーダンスに対応できるプローブを選ぶと、回路への影響を最小限に抑えられます。

低インピーダンスプローブ:
低インピーダンスプローブを使用することで、回路への影響が少なくなります。

高周波数での使用:
高い周波数での測定が必要な場合、プローブの周波数特性やインピーダンス特性を確認します。高い周波数帯域に対応したプローブが必要です。

特性、機能、スペックについての注意点

電流プローブを選定する際には、その特性、機能、およびスペックに留意することが重要です。

1. 周波数帯域
低周波から高周波まで対応できるプローブが理想的です。

2. 測定範囲
過負荷を防ぐためにも、使用範囲を適切に選定します。

3. 感度
測定対象の電流が非常に小さい場合は、高い感度が求められるため、微小な電流も正確に測定できる高感度のプローブが好ましいです。

4. 力率補正機能
力率が低いシステムや非正弦波形の測定を行う場合は、力率補正機能があるプローブを選ぶと正確な測定が可能です。

5. インピーダンス
高い周波数での測定や、高いインピーダンスの回路での使用がある場合は、それに対応したプローブを選択します。

6. 絶縁性能
高電圧環境での使用や安全性が要求される場合は、適切な絶縁性を備えたプローブを選びます。

主要なメーカーと参考価格

PEM(Power Electronic Meaurements)
PEM社はイギリスの会社で、ロゴスキーコイル型電流プローブを製造しています。PEM社の最大の特徴は、ロゴスキーコイルの先端部が抜き差し可能なことです。この技術は特許を取得しています。
センサー部分は細くて簡単に曲げられるため、製品に簡単に巻き付けて使用することができ、使い勝手がとても良いです。また、積分器本体にBNCコネクタがあるため、BNCケーブルでオシロスコープに直接繋いで、波形を出力することができます。

ロゴスキー型コイル
環状の芯の周囲に導線を巻きつけたコイルのことです。大きな電流を測定できるため、飽和することなく大電流を測定できます。ロゴスキーコイルのサイズは測定する電流の大きさに左右されることは無く、同じままです。ロゴスキー変換器が直流成分を測定するのでは無く、交流成分のみを測定することができます