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Fischer Custom Communications (U.S.A.)
F.C.C.社
1971年に創業したFicher Custom Communications, Inc(FCC)社は、イミュニティ試験(EMS)やエミッション試験(EMI)で使用する、カレントプローブやインジェクションプローブを始め、CDN(Coupling Decoupling Network)やLISN(Line Impedance Stabilization Network)など、幅広い製品を製造しています。
IEC規格対応の製品から、自動車、防衛・宇宙まで幅広い規格に対応しています。
対象規格
- CISPR 15, CISPR 20, CISPR 25, CISPR 32
- ISO11452-4
- MIL-STD461 C/D/E/F/G
- DO-160
カレントプローブ
「カレントプローブ」(Current Probe)は、電流を測定するための測定器具です。電気回路や電子機器の診断やテスト、測定に使用されます。カレントプローブには、非接触型と接触型の2種類があります。
非接触型カレントプローブ
電流を測定するために導体の周囲に巻かれたコイルから成り、導体に取り付ける必要がありません。非接触型カレントプローブは、測定対象の回路に影響を与えずに測定ができます。FCC社の製品はこちらに該当します。
接触型カレントプローブ
導体に直接接触するタイプのカレントプローブであり、導体にクランプや接続器を使用して取り付けます。導体を通過する電流をクランプや接続器が検出し、それを測定器に送って電流を測定します。接触型カレントプローブは、非接触型よりも高精度であり、幅広い測定範囲に対応できる場合がありますが、導体に直接接触する必要があるため、使用時には注意が必要です。
プローブの中心に空いている穴を「ウィンドウ」と呼び、その中にモニターする対象を置くことで測定ができます。ウィンドウの大きさは種類がありますので、EUTの大きさに適したものをご提案致します。実際は電流を測定することができず、プローブの校正で測定された電圧を電流に変換することができます。校正には専用の校正治具があり、それぞれに合う校正治具を提供しています。また、各プローブを個別に校正しており、シリアル番号が付与されたA2LA認証データが標準で添付されます。
代表的なモデル
- F-220114-1005-1: 10kHz – 1GHz, 400A
内径: 32mm - F2000-32mm-1: 10MHz – 2.1GHz, 3A (peak: 350A)
内径: 32mm - F-65: 10kHz – 1GHz, 3A
内径: 32mm
バルクカレントインジェクションプローブ
インジェクションプローブ(Injection Probe)は、主に信号の注入や測定に使用されます。インジェクションプローブの主な特徴は次の通りです。
- 信号の注入:インジェクションプローブは、信号を回路に注入するための手段を提供します。これにより、特定の信号を回路に送り込んで、回路の動作を観察したり、テストしたりすることができます。
- 低インピーダンス:インジェクションプローブは、低インピーダンスを持つことが一般的です。これにより、回路に対して最小限の影響で信号を注入することができます。
- 高周波対応:インジェクションプローブは、高周波信号にも対応しています。これにより、高速デジタル回路やRF(高周波)回路などでも使用することができます。
- 信号の検出:インジェクションプローブは、回路からの信号を検出するための機能も持っています。これにより、回路内の信号を測定して分析することができます。
電流を注入するインジェクションプローブ(電流注入プローブ)です。プローブの中心に空いている穴を「ウィンドウ」と呼び、その中にモニターする対象を置くことで印加ができます。校正には専用の校正治具があり、それぞれに合う校正治具を提供していますFCC社では、内径32mm - 66mmまでのBCIプローブを製造しており、様々なウィンドウの大きさのBCIプローブがあります。また、印加効率と帯域幅を増加させるマッチングネットワークも製造しています。
代表的なモデル
- F-140: 10kHz – 1GHz, 100W、内径: 40mm
- F-150: 800MHz – 2.1GHz、内径: 32mm
- F-120-6A: 10kHz – 400MHz, 200W、内径: 40mm
校正治具
- FCC-BCICF-2: 100kHz – 1GHz
- FCC-BCICF-1: 10kHz – 400MHz
- FCC-BCICF-150: 800MHz – 2.1GH
CDN
- CN:結合回路網
2つ以上の回路が相互に電気的または磁気的に結合している場合を指し、1つの回路の変化が他の回路に影響を与えることがあります。
- DN(減結合回路網)
また、2つ以上の回路が相互に電気的または磁気的に結合しているが、その影響を最小限に抑えている場合を指し、1つの回路の変化が他の回路に与える影響が少ない状態です。
不要なノイズや干渉を除去し、システムの安定性や性能を向上させることができます。回路間の相互作用を制御し、システムの安定性や性能を向上させることが目的です。CDNはノイズを結合したり、外部からのノイズを減らす機器です。このノイズを結合するCDNのインプットは、同軸ケーブルやイーサネット、USBなど様々な形が用意されています。
代表的なモデル
- FCC-801-M3-16A 電源線用CDN
- 150kHz – 230MHz、16A、三線
- FCC-801-AF8 D-sub 9ピンCDN
- 150kHz – 230MHz、2A、8W
- FCC-801-S4-USB-3.0 USB3.0CDN
- 150kHz – 230MHz、3A、9W
EMクランプ
EMクランプは、直接、印加ができない試験対象品にこのEMクランプ(インジェクションクランプ)を使用し、ケーブルや導体を模擬するために使用されます。主に導体(ケーブル)の外側に取り付けられ、周囲の電磁場やノイズから導体を保護することができます。
- 放射ノイズの測定
EMCクランプは、特定の導体から発生する電磁放射ノイズを測定するために使用されます。導体に取り付けることで、導体からの放射ノイズをクランプに捕捉し、その強度を測定します。
- 受信感度の測定
また、EMCクランプは導体に電磁波を注入することで、受信感度を測定するためにも使用されます。導体に取り付けられたクランプに電磁波を加え、その導体がどれだけ電磁波を受信するかを測定します。
- ケーブルの伝導性試験
ケーブルの伝導性をテストする際にも、EMCクランプが使用されます。ケーブルをクランプ内に挿入し、その伝導性や伝送特性を測定します。
代表的なモデル
- F-203I-A-23mm
- 10kHz – 100MHz: 100W/15min
- 100MHz – 230MHz: 100W/10min
- 230MHz – 1GHz: 50W/10min
LISN
LISN (Line Impedance Stabilization Network) の意味は「インピーダンス安定化ネットワーク」です。LISNの主な目的は、電気機器や電子機器の電源線に流れる電流やノイズを測定し、電気機器の電源線から発生する電磁干渉を評価するために使用されます。
- インピーダンスの安定化
電源線のインピーダンスを安定化させる役割を果たします。測定結果の正確性が向上します。
- 電源ラインへの電流測定
電気機器や電子機器の電源線に流れる電流を測定します。電流の波形や周波数成分、ノイズなどを評価することができます。
- 電源線からのノイズフィルタリング
電源線からのノイズを除去するフィルタリング機能を持っています。測定される信号がノイズによって歪まれるのを防ぎます。
代表的なモデル
- FCC-LISN-5-50-1-01-DO-160F