Infomation
- Home
- products
- EMC & マイクロウェーブ関連機器
- Montena Technology SA,Switzerland | モンテナ社
Montena Technology SA (Switzerland)
モンテナ社
モンテナ社は高速高電圧パルスの発生器やそのシステムの製造を得意としています。高速高電圧パルスとは、近年、防衛の分野では聞くことが増えてきましたが、NEMP (Nuclear Electro Magnetic Pulse: 核電磁パルス)、もしくは上空数百から数十kmにおける核爆発により発生するHEMP (High-Altitude Electro Magnetic Pulse: 高高度核爆発電磁パルス)を模擬した試験システムのことを指します。この電磁パルスを雷と比較すると、速さは1000倍以上あるので、目視することができないくらいに早いです。また、エネルギーも10倍以上あり、一瞬で電子機器を破壊してしまう威力を持っています。
モンテナ社の試験システムは、世界中の防衛関係で使用されており、電磁パルスの分野では世界的なスタンダードとして認識されています。日本でも納入実績があるので、実際に試験することが可能です。
詳細は株式会社イー・エム・シー・ジャパンにお問合せください。
NEMP/HEMPとはシステムは大きなノイズ環境下、高電圧下で使用されるため、測定に使用する機器も耐ノイズ性に優れており、MOLと呼ばれる光変換器は1MVでの耐性試験をクリアしる高品質な製品です。
Montena Technology SAの主な製品
NEMP/HEMPテストシステム
MIL-STD-461 RS105やIEC61000-4-25の規格で要求されている、HEMP(High-Altitude Electro Magnetic Pulse: 高高度核爆発電磁パルス)、NEMP (Nuclear Electro Magnetic Pulse: 核電磁パルス)に対する放射性の電磁パルス試験システムです。試験対象は、シールド施設の外部にある機器、またはサブシステムに適用されます。RS105試験はEUTに最大50kV/m(-0dB、+6dB)の過渡電磁パルスを毎分1パルス以下の割合で、少なくとも5回を印加する試験し、EUTの動作に問題がないことが条件とされています。NEMP/HEMPシステムの大きさはEUTの大きさに応じてカスタマイズすることが可能で、卓上型から車両や航空機までをカバーするサイズを用意しています。
電磁パルスを発生させるHV Generatorは、Radiating Lineに繋ぎ、高電圧パルスを供給します。電磁パルスは、Radiating Lineとグランドプレーンの間の空間で発生させ、EUTの電磁パルスに対する耐性を試験します。
様々な種類のセンサーを使用して、電磁パルス及びHV Generatorの出力パルス電圧を監視します。
MIL-STD-461 RS105で定義されている波形の定義は以下の通りです。
- 立ち上がり時間 (rise time):18ns~8ns
- パルス幅 (duration):18~28ns
対応規格
MIL-STD-461 RS105
IEC 61000-4-25
PCI (Pulsed Current Injection)
パルスカレントインジェクションシステム
MIL-STD-188-125の規格で要求されている、HEMP(High-Altitude Electro Magnetic Pulsed: 高高度核爆発電磁パルス)、NEMP (Nuclear Electro Magnetic Pulse: 核電磁パルス)に対する伝導性の電磁パルス試験システムです。MIL-STD-461 RS105では空間に発生する電磁パルスの試験になりますが、PCI (Pulsed Current Injection) 試験では、放射電磁パルスに曝されたケーブル等に誘導される電流をシミュレーションする試験システムで、ケーブルに結合デバイスを介して高エネルギーパルスを注入します。簡単に言うと、RS105は空間、PCIは電源ケーブルなどに直接印加するということになります。パルス発生器は、”E1(short pulse)”及び”E2(intermediate pulse)”のパルスのテストが可能です。
HEMP 環境にさらされている間、さらされた後に、完全な機能とネットワークの相互運用性が求められます。強化するには、厳格なシールドと電気的な POE (エントリ ポイント) 保護が含まれ、システム全体での電磁パルスへの対策が必要になります。POEには電磁パルスに対応したフィルターやプロテクターと取り付けることが推奨されます。
MIL-STD-188-125-1ではPCIの波形にE1、E2、E3の3つが記載されており、それぞれに対応した試験機が必要になります。定義は以下の通りです。
E1 (Early Time) Low Level:2/23 ns
モデル:PPG-E1-1200
電流レベル:50 – 1200A
電圧レベル:5kV – 80kV
E1 (Early Time) High Level:2/23 ns
モデル名:EMP300K-5-500
電流レベル:1kA – 5kA
電圧レベル:50 – 350kV
E2 (Intermediate time):1.5μs/5ms
モデル名:IPP3K-4MS
電流レベル:260A max.
電圧レベル:3.0kV max
E3 (Late time):0.2/25s
※ MIL-STD-188-125-1で定義はされていますが、持続時間がとても長く、技術的に実現が難しいのが現状です。モンテナ社でも試験機は製造されていません。
対応規格
MIL-STD-188-125
光ファイバーリンク
MOLシリーズ
MOLはDCから3.5GHzまで使用可能な、アナログ高周波信号を光に変換して伝送する光ファイバーリンクです。光ファイバーリンクはシールドされているため、ノイズの多い環境下でも使用可能です。試験場所とその機器の測定ポイントから分離する必要がある場合、フローティングすることができるため、電圧・過渡現象を測定する場合に最適な測定ツールです。専用のラックを使用することで、最大で10台まで同時接続可能です。また、光ケーブルは最大で1kmまで使用可能です。
使用例
- NEMP/HEMPシステムでの測定
- EMCでの計測(試験時の電流・電圧測定、EUTの状態確認)
- 変電所でのトラブルシューティング
- 長距離でのリアルタイム測定
特徴
- 過酷な環境(高電圧、強電磁界等)、アクセスが困難な場所でのリモート測定
- EMC試験中の信号監視
- 多チャンネルに対応した省スペース設計
- バッテリータイプとACタイプの2種類がある
MOL25T | MOL500T | MOL2000T | |
---|---|---|---|
周波数範囲 | DC – 25MHz | DC – 500MHz | 80Hz – 3.5GHz |
チャンネル数(1モジュールあたり) | 2 | 1 | 1 |
インプットインピーダンス | 1MΩ | 50Ω or 1MΩ | 50Ω |
減衰率(システム全体)、ゲイン | 1:1/10:1/100:1 | 1:1/10:1/100:1 | -62.5dB – +24dB |
変換方式 | 12-bit AD/DA | アナログ | アナログ |
ソフトウェア
MOLをコントロールするソフトウェアとスマホアプリがあります。ゲイン調整やステータス状態を確認することが可能です。
※ ソフトウェア、スマホアプリはメーカーサイトで無料ダウンロード可能です。
ESD Test Setup for Helicopters
ヘリコプター用静電試験機システム
MIL-STD-331、MIL-STD-464の規格で要求されている、ESD(Electro Static Discharge: 静電気)に対する試験システムです。ヘリコプターや航空機は、空中を飛行中に雨や雪などの衝突によって摩擦が生じます。それにより期待本体に静電気が発生します。この静電気の影響で電磁波が発生し、制御や無線通信などに使用している電子機器に大きな影響を及ぼす恐れがあります。
この試験システムは、飛行中に発生する静電気を地上にて最大300kVまで試験を行うことができるシステムです。
※通常、航空機は帯電した静電気を放電するための放電索(Static Discharger)と呼ばれる装置で空気中に静電気を逃しています。